立志人物論

シラバス

講義名(英文)
立志人物論(Ambitious Person Theory)
講義目的
全国の人物記念館750館を巡った経験と資料を題材に、近代日本を作った明治期を中心とするわが国の志を実現した偉人の生涯を知り、7つの切り口(仰ぎ見る師匠の存在、敵との切磋・友との拓磨、持続する志、怒涛の仕事量、修養・鍛錬・研鑽、飛翔する構想力、日本への回帰)を用いて今日の産業社会で生きるために、知の再武装へ向けてライフマネジメントを考える。
到達目標
自身のロールモデルを発見し、最終レポートとしてパワーポイントを用いて「私の人生鳥瞰図」を作成し、自らの知の再武装についての論考をまとめあげる。
授業形態 学外学習
講義・グループディスカッション・グループワーク・プレゼンテーション・双方向 有(人物記念館を訪問)
授業の概要
<第1講>
概要: 講義「近代日本のわが国の偉人たちの志と生涯から学ぶ」(総論)
事前,事後学習ポイント:まとめと考察のフェイスブックへの書き込み。
詳細:立志人物論の位置づけ
「本物の条件」7つの共通項−仰ぎ見る師匠の存在、敵との切磋・友との琢磨、持続する志、怒濤の仕事量、修養・鍛錬・研鑽、飛翔する構想力、日本への回帰−を紹介。
共通項を探るグループワーク、及び全体プレゼンテーションとディスカッションを行う。
<第2講>
概要: 講義「仰ぎ見る師匠の存在」
事前学習:取りあげる予定の偉人について、自分なりに調べておく。
事後学習:まとめと考察のフェイスブックへの書き込み。
詳細:多くの偉人には、師匠や尊敬する人物が存在する。
(吉田松陰・高杉晋作・福沢諭吉・北里柴三郎・小泉信三・岡倉天心・横山大観)
共通項を探るグループワーク、及び全体プレゼンテーションとディスカッションを行う。
<第3講>
概要:講義「敵との切磋、友との拓磨」
事前学習:取りあげる予定の偉人について、自分なりに調べておく。
事後学習:まとめと考察のフェイスブックへの書き込み。
詳細:大きな仕事を成し遂げた人物には、ライバルや友人の存在がある。
(志賀直哉・武者小路実篤・正岡子規・夏目漱石・秋山真之・西田幾太郎 岡本太郎・ピカソ・三島由紀夫・川端康成・大鵬・柏戸・イチロー・松井秀喜・ビルゲイツ・スティーブジョブズ) 
共通項を探るグループワーク、及び全体プレゼンテーションとディスカッションを行う。
<第4講>
概要:講義「持続する志」
事前学習:取りあげる予定の偉人について、自分なりに調べておく。
事後学習:まとめと考察のフェイスブックへの書き込み。
詳細:「志」は、社会の不条理をただすことに、自らの能力と技術を最大限に発揮した職業(仕事)を通じて貢献することであると定義する。
(牧野富太郎・大山康晴・池波正太郎・原敬・村野四郎・佐藤一斎・市川房江・羽仁もと子・宮城まり子・藤沢周平・徳富蘇峰) 
共通項を探るグループワーク、及び全体プレゼンテーションとディスカッションを行う。
<第5講>
概要:講義「怒涛の仕事量」
事前学習:取りあげる予定の偉人について、自分なりに調べておく。
事後学習:まとめと考察のフェイスブックへの書き込み。
詳細:偉人の生涯をみると、ものすごい仕事量をこなしている人が多い。量をこなすことによって、次第に力量が磨かれていき、後世に名を残すようなことを成し遂げる。
(寺山修司・手塚治虫・石ノ森章太郎・藤子不二雄・赤塚不二夫)
(樋口一葉・与謝野晶子・白洲正子・高野悦子・石井桃子・向田邦子・緒方貞子) 
共通項を探るグループワーク、及び全体プレゼンテーションとディスカッションを行う。
<第6講>
概要:講義「修養・鍛錬・研鑽」
事前学習:取りあげる予定の偉人について、自分なりに調べておく。
事後学習:まとめと考察のフェイスブックへの書き込み。
詳細:自分最大の教育者は誰か?それは自分自身だ。修養のためには、心構えや仕掛けを自分自身でつくらなければならない。
(安岡正篤・新渡戸稲造・二宮尊徳・野口英世・サトウハチロー・本多静六・朝倉文夫)
共通項を探るグループワーク、及び全体プレゼンテーションとディスカッションを行う。
<第7講>
概要: 講義「飛翔する構想力」
事前学習:取りあげる予定の偉人について、自分なりに調べておく。
事後学習:まとめと考察のフェイスブックへの書き込み。
詳細:発想と計画を結びつけるのが構想力。大きな絵を描ける、広い視野を持ち、別の領域とつなぎ飛翔する構想力が求められる。
(後藤新平・水戸光圀・宮脇俊三・辻村寿三郎・嘉納治五郎・松下幸之助・棟方志功)
共通項を探るグループワーク、及び全体プレゼンテーションとディスカッションを行う。
<第8講>
概要:講義「日本への回帰」
事前学習:人物モデルについて、自分なりに調べておく。
事後学習:まとめと考察のフェイスブックへの書き込み。
詳細:日本とは何か、日本人とは何者か、というアイデンティティの問題にぶつかり、改めて日本を見つめ直す「日本への回帰」が起こる。
(司馬遼太郎・梅棹忠夫・東山魁夷・柳田國男・岡倉天心・小野道風・柳宗悦・古賀政男)
共通項を探るグループワーク、及び全体プレゼンテーションとディスカッションを行う。
教科書 指定図書
毎回資料を配付 「遅咲き偉人伝―人生後半に輝いた日本人」(PHP・久恒啓一) 
参考文献 参考URL
久恒啓一の著作
http://www.hisatune.net/html/02-kenkyuu/tyosaku/index.htm
久恒啓一図解Web
 http://www.hisatune.net
評価方法 評価基準
出席率50%/講義議論参画度25%/最終レポート25% 以上3点の総合評価  評価「優」(100〜80点): 授業内での議論への参画度が高く、プレゼンも極めてレベルが高い。
評価「良」(79〜70点): 授業内での議論に積極的に参加している。 
評価「可」(69〜60点): 授業内での議論への参加ができている。
評価「不可」(59点以下): 出席不良。授業への取り組みが芳しくない。 
留意点
≪読む・書く+聴く・話す≫コミュニケーションスキルが経営実践のキーであるので議論には積極的に参画すること
毎回実習を行うなかで力をつけていくので、毎回の出席が望ましい。
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