顧客満足演習(ゼミ)


.仙台七夕祭りの調査ならびにその提言書
平成14年1月31日
宮城大学顧客満足ゼミ


はじめに

 東北の短い夏を彩る三大祭と言えば、青森ねぶた祭り、秋田竿灯祭り、仙台七夕祭り。しかしながら、これらの観光客は年々低下の傾向にあると言われている。中でも仙台七夕祭りは、全国的にその名を知られながらもここ数年確実に観光客が減少している。その裏には、戦後全国に波及した類似した七夕祭りが各地で行われているという事実がある。

 今やその開催が曲がり角にさしかかったとも言える仙台七夕祭り。県外からの観光者のみならず、毎年あまり変化がなく飾られているのを見るだけという単純な行為は、宮城県内の人々の参加意識でさえも低下させてしまっている。

 今回、我々顧客満足ゼミ「祭り、イベント調査プロジェクト班」は、昔から行われている大切な文化行事をこれからも守り続けるために、まずは仙台七夕の歴史を紐解く作業から始めた。そして、そもそも仙台七夕が何であったかを把握し、街頭アンケートによって市民の仙台七夕に対する意識を調査、そして、本当の意味で仙台七夕を更に盛り上げるためには一体どうすれば良いのか。伝統を守りつつ、もしくは伝統を復活させつついかに新しい風を吹き込ませるか。この点を最大の課題として取り組んだ。

 私たちは今まで見過ごしにしてきた仙台七夕が抱える問題を調査し、更にそれらを分析することで、今後の新しい仙台七夕のあり方を提案したいと思う。


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