「訪れてみたい、また来たい」と思われる仙台・宮城となるには

 宮城大学の顧客満足ゼミ(久恒啓一研究室)では、他県からの訪問者が仙台・宮城への第一歩を踏み入れた代表的な玄関口である仙台空港やJR仙台駅などの交通機関や、インターネット上で仙台市・宮城県の窓口となる仙台市・宮城県のホームページを対象に、「お客様をお迎えする姿勢ができているか」の観点から調査を行いました。
 本年3月には、その結果から、宮城・仙台に訪れる方々の立場で、より良い仙台・宮城らしさを作るために必要と考えられる様々な提案をまとめました。
 本号では、学生の視点から出されている提案の要約について紹介します。

【概要】

実施時期 平成11年10月〜12年3月
対   象 JR仙台駅・仙台空港・仙台港・高速バス乗降所・高速道路
地下鉄仙台駅・県庁・市役所ホームページ

【視点】

 各施設のハード、ソフト、ヒューマンについて調査し、良い点、気づいた点を挙げ、改善点を提案するとともに、より良い仙台・宮城らしさを作るために必要な3つの観点「アメニティ(やさしい街づくりを)」、「ホスピタリティ(最上のおもてなしを)」、「ローカリティ(郷土のやさしさを)」を付加し、独自の提案とした。
 また、より良い仙台・宮城らしさを作るために「情報サービス=情報を積極的に公開する」、「意識改革=施設従事者に宮城・仙台の顔としての自覚・誇りを持たせる」「トータルプロデュース=各玄関口が連携を取り、新しい仙台・宮城をアピールする」も加え、「東北の顔としてふさわしいサービスを」を最終目標とした提案としている 。

 

 去る7月13日には、対象となった各機関の関係者を招き、同ゼミ生による調査結果と提案の説明会が当所において行われました。
 学生からは、各施設が宮城・仙台への玄関口であることから、設備の使いやすさや宮城・仙台の案内情報の充実、目的地到達までの案内表示の整備、利用者の声を反映させるシステムのほか、仙台駅ペデストリアンデッキをイベント交流広場とするなど、様々な提案が発表されました。
 参加された関係者の方々からは、各々の事情を抱えてはいるものの指摘された点については検討し提案を取り入れることも考慮する、あるいは、どうしたら来県客が増えるのかという提案や、県民のおもてなしの心の向上策の提案を求める意見も出されました。
 今後本県では、2001年にみやぎ国体(バリアフリー国体)、2002年には国際青年会議所アジア太平洋地区国際会議(JCI-ASPAC)、ワールドカップサッカーの開催を控えており、来県客がますます増えるものと考えられ、誰からも「訪れてみたい、また来たい」と思われる仙台・宮城となるよう努めたいものです。
 本件に関する詳しくは、宮城大学事業構想学部教授久恒啓一氏(TEL 377-8269)までお問合せください。

2000.8
仙台市商工会議所会報 飛翔 2000年8月号

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