2001.11.13
宮城の教諭ら教則本作成 未来探しへ自分史発掘

 来年度以降、小中高校でで始まる「総合的学習の時間」(総合学習)に、自分史教育の導入を目指している宮城県内の教諭らのグループが、中高生を対象とする教師向けの詳しい指導マニュアルをこのほど作成した。「自分を知り、自分を見つめることが生きる目標の発見につながる」と、生徒が自分史を書く意義を強調。総合学習のテーマがまだ確定していない学校を中心に、普及を図っていく計画だ。

(中略)

 自分史は、地域理解や体験学習などが主流となっている総合学習の中では異色のテーマ。この点について、研究会の山内明樹・泉松陵高教諭は「自分自身の内面を掘り下げる作業は、将来を切り開く力を自ら養うという総合学習導入の狙いにかなうもの」と言う。
 同じく研究会メンバーで、大学生の授業に自分史を取り入れ、進路選択などに成果を上げている宮城大学事業構想学部の久恒啓一教授も「中高教育で取り組むことで、さらに教育効果が期待できる」と話している。
 研究会は、学校関係者や教育委員会などを通じてPRし、中学、高校での導入を進めていく考え。問い合わせは宮城大学・久恒研究室022(377)8269へ。

河北新報

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