メディア

思考や情報を整理するコツ

 二年前にベストセラーになった前作「図で考える人は仕事ができる」の内容を、小学三年生から中学生くらいまでの子どもと、その保護者のためにまとめた。著者のいう「頭のいい」とは、考える力や情報を自分のものにする力を指す。こうした力を身につけるために、視覚的な「丸」と「矢印」で関係をまとめていく「図解」の意義や、その具体的な使い方について解説している。
 授業の中でこの「図解」ともっとも密接な関係にあるのは、おそらく国語科だろう。本の内容を読み解く力や、趣旨の一貫した作文を書く力を養う上で、図解は特に威力を発揮する。
 例えば作文の場合。文章を書き始める前に、伝えたい内容を図解によって整理することで、この図解が文章の骨格となり、全体の構造や展開が明確になる。書こうとするテーマがはっきりするため、筆の進むままに書いても、本質を見失うことがないわけだ。
 本書にはこうした内容が、まさに図解によって説明されている。図を見ながら文章を読みすすめてみると、なるほど、内容がすんなりと頭に入ってくるのが実感できる。
 付録として収められた「情報整理術」も、資料の効果的なファイリングの方法や書棚の有効活用の方法など、知的生産活動に参考になるものばかり。子どもはもちろん、まずは大人が読んでみてほしい内容だ。(福)
2004.4.2
日本教育新聞
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