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聖教新聞 名字の言


聖教新聞 名字の言

生誕140年を迎えた木彫刻界の巨匠・平櫛田中。72歳で東京美術学校(現・東京芸術大学)の教授になり、86歳で代表作「鏡獅子」を製作。90歳で文化勲章を受章した▼98歳から移り住んだ東京・小平市の邸宅は現在、記念館となっている。庭には直径1.9メートルのクスノキの巨木がある。100歳の時に田中が、さらに20年、30年と創作活動に取り組めるよう、取り寄せたものだ▼田中は東京芸大を退官するまで、登校のたびに、大学構内に置かれた自身の作品「岡倉天心像」に最敬礼したという。彼が、師と仰ぐ天心から指導を受けた期間はわずかであった。しかし「田中は一日として師恩を忘れなかった」(久恒啓一著『遅咲き偉人伝』PHPエディターズグループ)▼「実践、実践、また実践。挑戦、挑戦、また挑戦。修練、修練、また修練。」(同)と語った田中。師恩を自身の力に変え、107歳で没するまで、創作への情熱を燃やし続けた▼「師弟」ほど、人の心を気高く、絶えることなく燃やし続けるものはない。御書に「師弟相違せばなに事も成べからず」(900ページ)と仰せである。師恩を忘れない人は、いつまでも謙虚であり、学び続けることができる。限りない前進と成長の人生を生きられる。(宗)

2012.10.23
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