4.図解コミュニケーションのためのメリット 図解によるコミュニケーションには、さまざまなメリットがあります。これらをいくつか紹介してみましょう。
膨大な文字情報を短時間で理解できる オフィスの文書類の大部分は文字情報で構成されています。膨大な文字情報をあまり時間をかけずに処理するためには、図解コミュニケーションが有効です。
例えばこの技法は、何百ページにもわたる本の要旨をわずか1枚にまとめることもできます。 寺島実郎氏の大著『二つの「FORTUNE」』(ダイヤモンド社)は、アメリカの有力雑誌「FORTUNE」が組んだ2回の日本特集を題材にしています。真珠湾攻撃の5年前の1936年と日米摩擦が強かった1991年の特集がそれです。寺島氏の論理の骨格が見て取れます。図解のポイントとしては、戦争にいたる5年間とこれからの5年間の連続性の強調や、2つの時代の日本とアメリカの事情、テーマを対比し、日本と日米への提言を目立たせる手法をとっています。 |