3■マルの書き分けで別概念を示す
異なったレベルであることを表現したい場合は、楕円や四角など、形の違う囲みを使う事から始めた方がいいでしょう。
さらに強調したい部分が出てきたら太く囲みます。太く囲っても、まだ表現が不足しているようならアミをかけます。これが標準的な強調のステップです。
このようにして、しだいに立体的な表現にトライしていってください。
また複雑な関係を表現しようとする場合、丸と四角だけでは絵柄が足りなくなってくる事が考えられます。そのような場合には、大きさを変えるなどの工夫以外に、囲みの形を三角など、丸や四角以外のものを使う事も考えてみましょう。
ただしこの場合では,鋭角的な様相の関係を表す場合に三角を使うとか、要素のイメージに合った囲みの使い分けが効果的です。他にも星印、六角形、ギザギザの囲みなど、構造をイメージしやすい囲みを使うと、インパクトが出てくることでしょう。
しかし、このような書き分けは非常に効果的ではありますが、そのテクニックだけにおぼれてしまいかねないという危険性もあります。また、形の違いの意味が相手に伝わらなければ、かえって逆効果になる場合もあります。要素の分からない形や、考えさせてしまうような形は、相手の思考を中断させ混乱させてしまうので、よく考えた上で使うようにしましょう。
書き分けのポイントとして、存在感や安定性を表現をするなら丸や四角を、あるものを象徴したり相手に何かを考えさせたいのなら、それ以外の形を使ってみましょう。 |