5■強調のしすぎは逆効果
強調のためのテクニックは、形や線の太さだけでなく、アミ、斜線、色づけなど、いろいろなやり方があります。これらは、もっとも単純でわかりやすい強調の方法ですが、他にも丸や矢印にカゲをつけて立体感を出すなど、少し高度な強調のテクニックもあります。
多くの要素を図解で表現しなければならない場合には、もっともポイントとなる部分にカゲをつけると、立体感が出てインパクトの強い図解になるでしょう。
ただし、丸の描き分け同様、やりすぎると逆効果になってしまいます。たくさんの箇所を強調するとかえって主題が見えず、焦点のぼけた図解になる場合があるので注意してください。
つまり、アミやカゲはもっとも強調したいポイントに、なるべく少なくつけるように心がけることが図解をシャープにし、インパクトのあるものに仕上げることになります。 |