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久恒啓一の学びの軌跡 図解編 
第33号 2010/9/24

発行:久恒啓一
図解web:http://www.hisatune.net/

1 図解コミュニケーションの理論

企画力を身につけよう

よい仕事は、常によい企画から生まれる

1■よい企画は優れたネーミングから

 「企画」をたてると言うことは、ただ単に「企画書を書く」ということではありません。

 「企画」とは、事業やある分野のプロジェクトを実際に立ち上げていく「やり方を立案する」と言うことなのです。

 私はこの行為を、子供を産んで育てていくことに近い行為であると感じています。

 私たちは子供が生まれると、まずはその子の名前を考えます。そして、その名前ひとつが、その子の人生に大きな影響を与える場合もあります。

 たとえば、「直」と書いて「すなお」と読ませる直君という子に会うと、「素直な人間に育ってほしい」という親の願いが込められていることを感じます。その願いが届くと、その子は名前にふさわしい人生を付け加えていくことになります。

 企画も同様で、まずはプロジェクトによい名前を付けることで、成功へのステップを踏み出す事が出来るのです。

 プロジェクトの名前が、自分の属している企業に貢献できるというイメージだったり、社会に貢献する未来への展望を持っていたり、意識が高く、斬新で魅力的だったとします。そして、その名前から生まれたコンセプトが、広がりや深みなどがあって、よく練られたものであれば、その企画は成功に向けて好スタートを切ったと言えるでしょう。

 つまり、命名がうまく行われると言うことによって関係者間に共通のイメージが芽生えることになり、企画の実現に向けての強いエネルギーを導き出すことが出来るのです。

 命名された名前に、指し示す方向や優れたコンセプトが盛り込まれていれば、 その実現に向けてヒト、モノ、カネを中心とした、全ての資源を集中して行く基盤が整ったといえるのです。

 また、いくつかのプロジェクトを同時に立ち上げる場合、それぞれが相反する動きでお互いの足を引っ張らないよう、各プロジェクトに相乗効果を生むような名前を付けて、いとおしみながら育てていくことが肝心です。

 優れた経営者、リーダーシップのある政治家、徳の備わった宗教家など、一流のリーダーには、例外なく優れたネーミング能力を身につけています。彼らはその能力で、自らの王国を築いていくのです。

「久恒啓一の学びの軌跡 図解編」(毎週木曜日発行)
編集責任者:久恒啓一
発行元:久恒啓一 図解WebSite http://www.hisatune.net/
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