↑こちらに画像ブロックのメッセージが出ている方は、メッセージバーをクリックしてください。 ↑
※正常に表示されない場合はこちらをクリックしてください。
久恒啓一の学びの軌跡 図解編 
第35号 2010/10/7

発行:久恒啓一
図解web:http://www.hisatune.net/

1 図解コミュニケーションの理論

企画力を身につけよう

企画には3つのタイプがある

 仕事と関係づけて「企画」ということを見ると、「企画」は次の三つのタイプに分類することが出来ます。

(1)問題にぶつかったときに立てる「対策型の企画」
(2)問題が起きないようにするために考える「改善型の企画」
(3)従来と違った新しいしくみを構築する「創造型の企画」
  これらの内容を簡単に説明すると、

(1)対策型企画
売り上げ目標が達成出来なかったり、製品に欠陥が見つかったというような、何らかの問題が発生(顕在化)した場合、通常は原因を調べて対策を立てます。
この、原因を調べて対策を立てるという行為が「対策型の企画」にあたります。

(2)改善型企画
商品の集客力が弱まってきたとか、現在の仕事のやり方では効率が悪いというように、そのままでは将来において問題が発生すると予測される場合には、問題が潜在化しているうちに改善策を考えて対処していきます。
この、改善策を考えるという行為が、「改善型の企画」です。

(3)創造型企画
新しい販売チャンネルを開拓したり、新しい知識を作るというように、従来とは全く違った新たなしくみを構築する場合、現在進行している事柄から離れて新たな創造をするわけです。
この新たな創造をするという行為が、「創造型の企画」ということです。

 

 一般的に「企画」というと、(3)の「創造型企画」を想像してしまいますが、日常の業務の中では、対策を立てたり(対策型企画)、改善策を考える行為(改善型企画)の方が多いはずです。

 しかし私たちは、組織の中で対策や改善と言うことで実績を上げてリードしていくことだけで満足していては、大きく伸びていくことは出来ません。

 自分をめぐる環境を整備しながら、できるかぎり創造型の企画に、時間や労力を割けるような努力を続けることで企画能力があがり、仕事上での好循環を手に入れることが出来るのです。

 そのようにして、好循環のサイクルがいったん回り始めたら、対策型、改善型の仕事は、部下の能力アップのためにも部下にまかせ、自分自身は創造型のフロンティアへ重心を移していくようにしましょう。

「久恒啓一の学びの軌跡 図解編」(毎週木曜日発行)
編集責任者:久恒啓一
発行元:久恒啓一 図解WebSite http://www.hisatune.net/
(C)2010- 久恒啓一.All Rights Reserved.

組織変更などでメールアドレスが変わる方は
新メールアドレスを下記メールアドレス宛にご連絡下さい。
また、メルマガを解除される方も、下記メールアドレス宛に
解除の旨を明記の上、ご連絡下さい。 mm@hisatune.net

このメールマガジンに対する感想などをお寄せください。
・ホームページの「久恒サロン」にお願いします。
・メール mm@hisatune.net

最近の著作はこちら

知的生産手帳「知的生産手帳 2011」 (東洋経済新報社)

3000名の会員を擁する知的生産の技術研究会が贈る手帳。
月間スケジュールやデイリースケジュールなどのタイムマネジメントだけではなく、キャリア形成に役立ち、人生を俯瞰し実りある豊かな人生を送るための「使える」アイデア、フォーマットを満載する。
知的生産の技術研究会、創立40周年を記念する、実務手帳の決定版。
手帳ブームの昨今、勉強熱心で上昇志向のビジネスピープルにうってつけの手帳である。

図解で身につく!ドラッカーの理論図解で身につく! ドラッカーの理論 (中経出版) 

図解の手法を使って、わかりやすくドラッカーの全仕事を読みとける貴重な1冊です。これまで原著をあたって失敗した方、『もしドラ』を読んでもっと勉強したいと思った方にぴったりです。自分なりに、深くドラッカーを味わってみてください。