仕事と関係づけて「企画」ということを見ると、「企画」は次の三つのタイプに分類することが出来ます。
(1)問題にぶつかったときに立てる「対策型の企画」
(2)問題が起きないようにするために考える「改善型の企画」
(3)従来と違った新しいしくみを構築する「創造型の企画」
これらの内容を簡単に説明すると、
(1)対策型企画
売り上げ目標が達成出来なかったり、製品に欠陥が見つかったというような、何らかの問題が発生(顕在化)した場合、通常は原因を調べて対策を立てます。
この、原因を調べて対策を立てるという行為が「対策型の企画」にあたります。
(2)改善型企画
商品の集客力が弱まってきたとか、現在の仕事のやり方では効率が悪いというように、そのままでは将来において問題が発生すると予測される場合には、問題が潜在化しているうちに改善策を考えて対処していきます。
この、改善策を考えるという行為が、「改善型の企画」です。
(3)創造型企画
新しい販売チャンネルを開拓したり、新しい知識を作るというように、従来とは全く違った新たなしくみを構築する場合、現在進行している事柄から離れて新たな創造をするわけです。
この新たな創造をするという行為が、「創造型の企画」ということです。
一般的に「企画」というと、(3)の「創造型企画」を想像してしまいますが、日常の業務の中では、対策を立てたり(対策型企画)、改善策を考える行為(改善型企画)の方が多いはずです。
しかし私たちは、組織の中で対策や改善と言うことで実績を上げてリードしていくことだけで満足していては、大きく伸びていくことは出来ません。
自分をめぐる環境を整備しながら、できるかぎり創造型の企画に、時間や労力を割けるような努力を続けることで企画能力があがり、仕事上での好循環を手に入れることが出来るのです。
そのようにして、好循環のサイクルがいったん回り始めたら、対策型、改善型の仕事は、部下の能力アップのためにも部下にまかせ、自分自身は創造型のフロンティアへ重心を移していくようにしましょう。 |