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久恒啓一の学びの軌跡 図解編 
第37号 2010/10/21

発行:久恒啓一
図解web:http://www.hisatune.net/

1 図解コミュニケーションの理論

企画力を身につけよう

自分自身との対話から企画は生まれる

2■自分自身との対話の3ステップ

 前項のような、自分自身とのコミュニケーションは、次のような三つの段階に分かれます。

  1. 自分の世界と対話できる“小企画人”の段階
  2. 自分の世界に加えて、同時代人と対話できる“中企画人”の段階
  3. 自分の世界、同時代人に加えて、歴史と対話ができる“大企画人”の段階

 まず、自分の世界の中だけで“もう一人の自分”と対話できる人のことを“小企画人”と呼びましょう。“小企画人”は自分の世界の中、つまり自分の経験の範囲内においては優れた企画ができますが、企画の内容は社会的な広がりに欠けてしまいがちです。

 しかし、小さな企画だとしても、それを積み重ねていけば、身の周りの問題解決に、優れた力を発揮することが出来るようになります。

 企画力をつけるには、まず、優れた“小企画人”になるように心がけてください。

 

 次に、自分の世界だけでなく、周囲の人たちや同時代人と対話できる人のことを“中企画人”と呼びましょう。

 “中企画人”は広く世界に目を向けているため、幅広い知識、教養を身につけているのでアイデアも豊富です。“小企画人”が小さな世界に留まっているのに対して、“中企画人”は、空間的な広がりをもった世界で企画できる人ということができるでしょう。

 

 さらに、自分の世界や同時代人だけでなく、書物などを通して、歴史上の人物や事件と対話できる段階に達した人のことを“大企画人”と呼びましょう。

 “大企画人”は空間的な広がりに加えて、時間的な“奥行き“のある企画が出来ます。いわば、「過去と現在を自由に旅しながら、未来を創造できる人」といえるわけです。

 

 このように、企画力が磨かれるにつれて、小企画人の段階から中企画人へ、さらに、中企画人の段階から大企画人へと、次第にコミュニケーションのレベルが高まっていきます。

 壮大な企画ができる“大企画人”になるには努力が必要ですが、積極的な気持ちを持って様々な企画にチャレンジし、ぜひ“企画の達人”をめざしていただきたいとおもいます。

「久恒啓一の学びの軌跡 図解編」(毎週木曜日発行)
編集責任者:久恒啓一
発行元:久恒啓一 図解WebSite http://www.hisatune.net/
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