1■組織に対して企画を通す「組織力」
しかし、せっかく苦労して立てた企画も、採用されなければ意味がありません。
企画を上手に通すためには組織を研究し、意志決定のメカニズムを熟知したうえで、誰に、いつ、どのように企画を説明するかなどを決めなければなりません。
つまり、自分の持っている資源(企画内容、企画書の構成力、交渉力、プレゼンテーションの能力など)を総点検し、最大のパワーを発揮するように企画を組織化するわけです。
できあがった企画を、自分の組織や相手の組織に合った形で通す力を、ここでは「組織力」と呼ぶことにします。
2■企画を売り込む「伝達力」
また、企画を売りこむ「伝達力」についても同様のことが言えます。
いくらすばらしい企画を立てても、その趣旨を適切に相手に伝えられなければ、相手の賛同を得ることはむずかしくなります。
ただ自分の企画に自己満足しているだけでは、何にもなりません。その企画がいかに優れているか、その特徴をわかりやすく相手に伝える努力が重要になるわけです。
この点については後でくわしく解説しますが、ここでは、図解が企画を売り込む「伝達力」の決め手になると言う事を理解しておいてください。 |