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久恒啓一の学びの軌跡 図解編 
第44号 2010/12/9

発行:久恒啓一
図解web:http://www.hisatune.net/

1 図解コミュニケーションの理論

企画力を身につけよう

キーワードの設定について考えよう

2■キーワードをつかまえよう

 通常、私たちは自分の頭の中にある言葉しか思い浮かべることが出来ませんが、その蓄積の少なさを補うツールとして、辞書は有効な手段です。
 たとえば、立地条件が良く、いつも建物の周りを気持ちよい風が吹き抜けているホテルの宴会場の名前を考える場合、「風」という言葉を手がかりに、辞書を利用して、いくつかのネーミングを考えたところ、「そよ風」、「谷風」、「春風」、「潮風」といった言葉が出てきました。

 また、書店を利用する場合もあります。 私は東京駅前の八重洲ブックセンターを利用する事が多いのですが、大型書店の書棚はどの分野のものでも、だいたい関連ある書籍でまとめられています。
情報とは面白いもので、時間をかけてゆっくりと書棚を眺めてみると、自分が関心を持ったテーマに関係の有りそうなタイトル(キーワード)が、自然に目に飛び込んできます。
 こうしたキーワードの組み合わせに刺激を受けて、新たなキーワードが生まれる事もたびたびです。

 また、自分と異なった分野の職業を持つ友人や、生活環境の違う知人たちと話をするのも効果的です。
 そういった席には、たいていお酒がつきものですが、気のきいたキーワードを思いついたら、すぐにその場で書き留めておくようにしてください。翌朝思い出そうとしてもなかなか思い出せず、せっかくのアイデアも無駄になってしまうからです。

 

3■キーワードをどう捕まえるか

 以上、ここで述べたこと以外で覚えておきたいのは、キーワードの設定には、いくつかのタイプがあると言う事です。

  • 現象や事態の本質を突くタイプ
    ある言葉をもちいて、目からウロコが落ちるようなキーワードを選び出す事が出来れば、図解に大きなインパクトが生まれます。
  • 奇抜さで目を引くタイプ
    これは、まったく違う分野から新鮮な言葉を導入するなど、相手の意表を突くキーワードです。
  • 誰でも知っている言葉を用いるタイプ
    相手の持っている知識や、それで組み立てられている知の枠組みを利用しながら伝達力を高めるのが、このタイプです。

 特定の業界や分野の人たちと話をする場合には、その範囲で通用する常識や知識の枠組みが一定の幅に収まっているため、その人たちにとってなじみのあるキーワードを使って説明すると効果的です。
 つまり、キーワードのえらび方については、自分が理解する場合と、他人に伝える場合とでは、それぞれ使い分ける必要が出てくる場合があるという事なのです。

「久恒啓一の学びの軌跡 図解編」(毎週木曜日発行)
編集責任者:久恒啓一
発行元:久恒啓一 図解WebSite http://www.hisatune.net/
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