次に「理解」、「企画」、「伝達」各プロセスの特徴を紹介します。 (1)理解する(ビジネス・アンダースタンディング)
ビジネス・コミュニケーションの3つのプロセスのうち、4割を占めるもっとも基本的なものが、「理解するという行為」です。
ビジネスにおいては仕事に関する情報を「正確に理解する」ことが常に要求されます。 顧客はもちろんのこと、部下や上司の言うことを正しく理解し、顧客からFAXや郵便で送られてくる文書や、社内をまわる指示書、報告書を正しく理解することは、簡単に思えて実は大変に難しいことです。
それだけに情報を正しく理解するための工夫が、ビジネスマンにとって不可欠なテーマというわけです。 (2)企画する(ビジネス・プランニング)
ビジネス・コミュニケーションのもっとも創造的なプロセスが「企画(ビジネス・プランニング)」です。 「企画」という言葉には、「企てる」「計画を立てる」「もくろむ」という意味があります。ビジネスに即していえば、入手した情報を加工し、再構築して新しい価値を生み出す創造的な行為が「企画」です。
「企画」には高いコミュニケーション能力が必要なため、本来は楽しくやりがいのあるはずの「企画」を、苦手とする人も多いようです。しかしこれも、「企画をするための」工夫を身につけることでクリアできます。
(3)伝達する(ビジネス・プレゼンテーション) ビジネス・コミュニケーションのもっとも躍動的なプロセスが「伝達」です。
「伝達」には「伝え」「届ける」という意味がありますが、仕事の場面では、ただ単に相手に情報を正しく伝えるにとどまらず、その情報を納得して受け入れてもらうことが必要になってきます。つまりビジネスの上では、情報は受け入れてもらってはじめて価値がでるのです。
そのためには、相手の納得を得られるような情報の伝え方をしなければなりません。様々なビジネス・シーンで、「伝達」のためのテクニックの一つである、プレゼンテーションの技術が重要視されるのはそのためです。
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