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GIN総研春季合同勉強会(4月19日)の報告です。
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2002/4/22 (月) 05:54:21
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久恒啓一
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寺島実郎さんが所長をつとめるGIN総研の勉強会に参加
してきました。テーマは「9.11以降の世界潮流の変化と日本」。
つ最近までの米国出張を踏まえた内容。アメリカではいくつかの
素朴な質問をしながらアメリカの本音に迫るというアプローチ。
1・ビン・ラディンは死んだのか。
2・サウジアラビアはどうなっているのか。
3・炭素菌事件とは何だったのか。
4・イスラエルの増長はないか。
アメリカの本音は、
1・生きているかも知れないという状況にしておくということ
2・テロリスト15人がサウジのパスポート所持だったが、とがめだて
しない。次のアブドラ皇太子の時代を睨んでいる
3・謎めいた状況になっていることが不可欠であり、宙ぶらりんに
4・テロとの戦いといいながらアメリカの援助の2割が意イスラエル。
総体としてアメリカはアフガン戦争を成功体験として位置づけており、
自信をつけており、7月または秋の対イラク戦争を睨む動きになっている。
日本には当面二つのハードルがある。一つはイラク攻撃に日本はついて
いくのかというハードルだ。もう一つは朝鮮半島問題へのスタンスだ。
金大中の北朝鮮訪問以来の米韓関係の悪化という状況の中で、日本は
どうするのか。
日本は「有事法制」の動きになっていくだろうが、主体的に有事を判定
できるかという問題がある。アメリカの動きの後追いしかできないの
ではないか。そういう意味でも日米関係の再構築が必要だ。
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2002年の実質GDP見通し(CONSENSUS)
世界全体:1.4%
北米2.1% EU1.3% 日本−1.1%
トルコ2.2% 北東アジア5.1% 東南アジア3.3% ラテンアメリカ0%
ロシア東欧3.0%
(アルゼンチン−9.9%、中国5.1%、韓国4.7%)
ということで日本の一人負け!
米国の好調(01年1.2%、02年2.1%、03年3.5%)の原因
・資金流入が大きい
・信任度が高い(ビジネスモデルのエンジニアリング力)
・個人消費が強い(未来への楽観、生活のミニマムコストが安い)
・在庫調整が早かった(IT化の成果)
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日経ビジネスの元編集長小林おさむ氏(49歳)の死去
経済産業省たかとり情報政策課長(45歳)の死去
彼ら二人が関心を持った鈴木大拙、というエピソードが冒頭にあった。
紹介をされた本。
「鈴木大拙とは誰か」(岩波現代文庫・上田かんしょう)
寺島さんがフォーサイトに書いた論文も掲載されている
「転落の歴史に何を学ぶか」(筑摩書房・斉藤健)
斉藤さんは内閣府の行革担当で、寺島さんの勉強会の若いメンバー。
ノモンハンの研究を本にされた。
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