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[3356] 朝日新聞(日)に書評(勉強してはいけない!)コメントをつける 削除
2003/11/30 (日) 14:04:15 久恒啓一
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カジュアル読書欄 書評(作家 高任和夫)
本の写真付き。
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勉強してはいけない!
 
  混迷の時代だ
  現場にでよう

「勉強してはいけない。すればするほどバカになる」
こういったのは、本書によれば「知的生産の技術」
の著者である梅棹忠夫氏らしい。
このことに早くから気づいていた人に司馬遼太郎が
ある。帝国大学は西洋文明の配電盤の役割を担って
いたが、いまやその指名は終わったのではないかと、
何かの本に書いていた。学者や官僚、そしてこの国
のリーダーたちはm配電すべきものを失っているのだ。
日本が近代文明にキャッチアップし終えたとき、
その果てにあるのは、途方もない混迷なのである。
 現場に出よ、と著者は言う。その通りなのだ。
「解」は現場にしかありえない。そしてたとえば
「運」とうもの。成功した経営者は自分で運が
強いと思い込んでいるのだ。
 誰にでも運はめぐってくるのである。それを
つかめるかどうかは、自分が運がいいと思っている
人間だけだ。こんなことは現場で働いた経験のある
人なら、じつはみな知っている。口に出して
言わないだけだ。
 著者はサラリーマンの経験があるゆえ、その
機微を伝えようとしている。三箇所か四箇所、
私は感嘆した。そういう本なのである。
(青春出版社・1400円)
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