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達人列伝「キャリア72年の現役速記者」
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2004/2/29 (日) 17:23:58
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つねとみ@知研ディジタル分科会
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昨日2月28日の西日本新聞夕刊の1面に現役速記者のことが書いてありました。
福岡市在住の吉村禧行さん(87)と言う方です。
15歳から速記を始められ、戦時中の大本営陸軍部や衆議院で専任速記者を歴任され、その後地元福岡に戻られ、現在も現役だそうです。
書きやすさを追求して独自符号の開発に取り組み、1951年に発表した「石村式」符号は50回以上の改良を重ね、最近ようやく完成したとのこと。
まさに、「知的生産の技術」開発を地で行く方。こういう方が福岡にいらっしゃったんですね。
ディジタル技術全盛の現代、「声を録音して、音から文字へ変換する技術」はかなり精度も上がり、今や「速記」の存在意義が薄らいでいるかのように見えます。
正確に話を聴き、内容を理解し、発言者の意図を考えて記録する。
「話すスピードで記録する」という物理的困難性を克服するための技術開発です。
『速記者の間では「知らない言葉は聞こえない」と言われる。どんな言葉にも対応できるように歴史を勉強し、時事問題のチェックも欠かさない。』とのくだりは、まさに現場で日々努力を欠かさない氏の姿が浮かんでくるようでした。
これは単に、「機械があるから必要ない」という技術ではなく、人間の能力開発にも繋がる奥が深いものだと思いました。
ぜひ講演を依頼したい方のお一人です。
私も図解に取り組み出して、「単に文章を図解化するだけなら、そのまま本を読んで記憶しても効果は変わらないのでは?」とセミナー参加者に指摘され、返答に困ったこともありますが、図解に取り組むこと自体が企画力の訓練になるんだなぁと最近実感します。
テレビゲームができたからと言って、将棋や囲碁がなくなるだろうか?
ボイスレコーダができたからと言って、速記がなくなるだろうか?
図解も時を越えて生き続けるような技術ではないかと思います。
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