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2004/5/14 (金) 22:59:05
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久恒啓一
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山の3合目にいる人(社員)に7合目(部長)の景色は見えない。なぜか・・?久恒さんは、「それは情報が足りないからだ。しかも、不足している情報は上から見た情報だ。」という。いやほんと。まったくそんな感じだ。
アリの目と鳥の目の違いは、文章と図解の差である、ともおっしゃる。確かに、文章を読んでいくのは、アリがぞろぞろ歩くのに似ている。鳥の目線は、見晴らしのいい目線である。
本書を読んでいると、今ビジネスパーソンがおかれた状況は、なんとも歯がゆいことに気が付く。アリの目でしか見えていない状況がたくさんあるからだ。企業内の文書の多くは、特にそういう傾向がある。
僕は今、BSC(バランススコアカード)のキャタリストを目指しているが戦略マップは、まさに「見晴らしをよくすること」と同義である。
見晴らしをよくするために高ければいいというものではない。人工衛星の目でもなく、またアリの目でもなく、鳥の目線(鳥瞰)が大事だという解説は、多いに僕の心を刺激した。
鳥は空高く飛んでいて下界の状況をよく把握できる。そして、なにかを見つけるとスーっと下に降りて、木の枝にとまり、エサをついばみ・・・といったことをする。
これは、まさに鳥瞰図(戦略マップ)を作るだけでなく、日々の業務に落とし込んでデテイルにも目配せするバランススコカードの要諦と共通だ。
鳥瞰とは、お高くとまって眺めるだけでない・・という点が、僕的には、とても響いたところだ。
図解には、適切なタイトルとキーフレーズが必要だという点も見逃さないようにしたい。図を書けばそれで何でも伝わると思ってはいけないからだ。
久恒さんは、<図解ではタイトル、キーワードが重要な役割を果たす>と説く。なるほど!
本書は、久恒さんのビジネス・バージョンアップの経験や洞察がとても分かりやすく盛り込まれている。またまた、超オススメだね!
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今日の一冊:【見晴らしを良くすれば仕事は絶対にうまくいく!】
〈久恒流〉図解ビジネス発想法
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|著者:久恒啓一
|実業之日本社|2004年 05月
|ISBN:4408105872|1,500円 |221P
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<オススメ度>
★★★★★+鳥瞰思考
<読んで欲しい方>
・図解に興味ある方
・BSCに興味ある方
・鳥瞰に興味ある方
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