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[4121] 司馬遼太郎記念館訪問記コメントをつける 削除
2004/8/8 (日) 20:24:56 久恒啓一
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・午前中は、東大阪市にある司馬遼太郎記念館を訪問。いい時間を過ごした。
近鉄奈良線の河内小阪という準急の止まる駅で降りて、果物を売る店や食べ物屋のある
昔風のアーケード商店街を歩く。途中で時計屋を見つけて、最近遅れがあってやや
困っていた時計をみてもらうことにした。「2年半換えていなかった電池が原因」
であると職人風の趣のあるご主人に換えてもらう。商店街を抜けて小さな道を
案内に沿って歩くと朝日新聞東大阪支局が目に入る。司馬遼太郎記念館はその隣に
あった。表は「司馬遼太郎(福田)」との表札があり、
みどり夫人が住んでいる裏の表札には「福田(司馬)」とあった。

雑木の繁る庭を歩くとすぐに司馬遼太郎の書斎の前に出た。
写真などでよく見かける書斎で、窓越しに執筆や本を読む姿が浮かんでくるようだ。
ちょっと斜めになって原稿を書くくせがあったとかで、机は手元の側で緩やかに
カーブを描いた変形仕様。万年筆や色鉛筆、ルーペが亡くなった当時を偲ばせる
ように置いてある。
記念館は、建築家の安藤忠夫の設計で、この家の隣に建っている。
地下から一階に向けて有名な大書架があり、2万冊が収納してあるそうだ。
蔵書は4万冊。
司馬遼太郎を一度だけ見かけたとがある。梅棹忠夫先生が文化功労者を
もらったときに、大阪のホテルで祝賀会を開いたことがある。
知的生産の技術研究会の顧問をお願いしているご縁で、参加した。
きらめくような著名人の姿を多く見た。その中に、銀髪に黒ブチ眼鏡の
司馬遼太郎がいた。一瞬会場の中でそこだけ光が当たっているような
錯覚に陥ったことを記憶している。


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