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2006/1/9 (月) 10:02:53 久恒啓一
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「人に百歳の長寿なく、社会に千載の命なし」と喝破した徳富蘇峰は、56歳から90歳までの34年間でライフワークである世界最大の著作「近世日本国民史100巻」を書き上げ、95歳まで生きた。

昨年末に95歳で永眠した経営の神様P・ドラッカーの著作のベストセラーの数々は、実に60歳以降の作品が大半だった。

75歳で「富嶽三十六景」を完成した葛飾北斎は、90歳の死ぬ間際には「もう10年余命があればなあ」「もう5年生きられたら本物の絵描きになれるのに」と死の直前まで画風を変革しながら絵を描き続けた。

日本地図づくりに挑んだ伊能忠敬は、隠居して江戸に出て天文学の修行をしようとしたが、反対する家族に「いや、わしは五十一歳になったばかりだ」と若さを強調していた。

冒険野郎・三浦雄一郎の父で今年101歳で亡くなった三浦敬三さんは死の直前まで現役のスキーインストラクターとして活躍中だった。

聖路加国際病院理事長の日野原重明さんは90歳を超えてからベストセラーを連発したが、3年先まで埋まっている手帳を持っている。
-----------------------------------------------------人口減少社会の到来の前倒しのニュースとともに、2010年に向けての団塊の世代(50代後半)の退職がマスコミの話題になってきた。先達の偉業を知るとこの世代が老いを感じるのは間違っているように思える。

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