長野パラリンピック冬季大会が成功裏に幕を閉じたが、県内でも十五日に市民団体が主催した第3回バリアフリースキー大会に、昨年までの3倍近い百二十人が参加するなど、障害者スポーツへの関心が高まっている。二〇〇一年みやぎ国体のデモンストレーション(デモスポ)行事では、国体史上初の障害者スポーツの実施が決まっている。関係機関は、障害者と健常者の壁を取り払った"バリアフリー国体"にしようと動き始めている。
長野パラ五輪で福祉への関心が一気に高まったが、21世紀幕開けの国体を控える宮城では、福祉先進県づくりにすでに動き出している。
福祉を通したベンチャービジネスなどに詳しい宮城大の久恒啓一教授(四八)=ビジネスコミュニケーション=は「みやぎ国体、二〇〇二年W杯サッカーは、バリアフリーPRに絶好の機会。」障害者に最高のもてなしができる環境づくりうをすることが、最終的に県民の優しさを引き出すことになる」と提言する。
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