「自分史」執筆ソフトで支援
宮城大とベンチャー企業が共同開発 |
|
実学を建学の精神に掲げる宮城大(宮城県大和町、野田一夫学長)の授業がCD‐ROMになった。自分史の執筆を支援するソフト「自分伝説」として、仙台市のベンチャー企業「能開生涯学習研究所」(沼田芳夫社長)と財団法人宮城総合研究所(野田一夫所長)、宮城大教授らが共同で開発した。
ソフトの基になった授業は、久恒啓一教授担当する全学部共通科目の「知的生産の技術」。この授業で学生は、性格分析から始めて、自分の歴史(自分史)を書くことを学ぶ。
授業を通して受講生約200人の自分史が出来あがって、これが「自分伝説」のノウハウとなった。ソフト開発では学生らも宮総研の下請けの形でデザイン作成に携わった。
ソフトは案内役として、大手ゲームメーカー「ナムコ」(東京)の人気キャラクター「パックマン」が登場。指示通りに社会年表に自分の年表を組み入れ、質問に答える形で人生の節目の出来事を書き込んだり、写真を挿入したりすると、「書籍」の体裁になる。
宮城大客員教授の西和彦アスキー前社長や野田学長の講義内容、自分史も盛り込まれている。
久恒教授は「採算性を追求する宮城総合研究所の第一弾商品。若者から高齢者まで苦も無く自分史が書ける。自分史ブームは広がっており、ヒットするはず」と意気込んでいる。
ナムコの販売網で4月23日から全国の書店やパソコンショップで販売される。 |
|