執筆サポートソフトも発売 |
自分史の執筆を支援するパソコン用ソフトも、昨年発売された。「自分傳説」(九千八百円)といい、宮城大学教授(コミュニケーション論)の久恒啓一さん(50)が、授業で学生に自分史を書かせた経験を基に開発。仙台市のベンチャー企業の能開生涯学習研究所が、発売している。
このソフトは、仁sネイの各段階ごとに、十〜二十項目の質問を設定。質問に答えながら文章を入力していくと、自動的に自分史が出来上がる。文章の長さに制限は無く、テーマ別に再編集もできる。写真も入るので、印刷して付属の表紙でとじると一冊の本となる。
「自分史を書くことは人生のテーマを見つけることにもなる。年配の人よりむしろ若者に自分史をすすめたい」と久恒さん。
仙台市内の漫画家四人で結成する「てづくり漫画工房」では、依頼主を主人公にした漫画の自分史を作ってくれる。漫画家が直接会って話を聞き、写真や略歴を参考にする。完成まで二ヶ月。費用はA四判十四ページが、百部で十七万〜二十万くらいとなる。「いろいろな人生の話を聞けてこちらも楽しい」と工房の漫画家の一人、内崎雅俊(42)話す。五十代の女性が、高校生の息子に自分の生き方を教えたいと、頼んできたこともあるという。一冊の本になれば、自分の歴史を子孫や後世に伝えることが可能なのだ。
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