「七夕ステーション」「政宗空港」 みやぎの“玄関”提言

 JR仙台駅は「七夕ステーション」、仙台空港は「政宗空港」、仙台港は「常長港」などと愛称を付けよう―。宮城大の学生グループはこのほど、国内外からの観光客を迎え入れる仙台市や宮城県の「玄関」部門の在り方を探った「『ようこそ仙台・宮城』、できていますか」と題する報告書をまとめた。関係機関と懇談会を開くなどして、学生たちはホットな意見を伝えている。
 報告書をまとめたのは宮城大事業構想学部の「顧客満足ゼミ」(久恒啓一教授)の4年生ら11人。平成13年にみやぎ国体、14年にはサッカーのワールドカップなども控え、県外や海外から多くの流入客が見込まれることから(1)駅や空港といった「玄関」の態勢は今のままでいいのか(2)再度訪れてみたいと思われる自治体になるにはどうしたらよいか―などについて学生の視点で探った。
 調査は昨年12月から、人の出入りの玄関となるJR仙台駅、仙台空港、仙台港、高速バス乗降所、高速道路、地下鉄仙台駅の6施設と、情報の玄関となる宮城県庁、仙台市役所のホームページを対象に実施。それぞれハード、ソフト、ヒューマン(応対)の3項目別に良い点、悪い点、改善すべき点を列挙した。
 仙台駅について「構内に観光案内が少ない」、仙台空港については「売店の通路が狭く車いすが通れない」などと指摘。提案として、「ペデストリアンデッキを拡張して公園化する」(仙台駅)「使われなくなったフェリーなどを利用して郷土料理レストランを設けるべきだ」(仙台港)と訴えている。
 全体的な玄関の在り方としては、各施設に「政宗」「七夕」「杜(もり)の都」「常長」など、仙台・宮城ならではの愛称を付け、地方色を強調すべきだと提案している。
 グループは、既に仙台駅、仙台空港の関係者や行政担当者を招き、調査結果を報告している。今後も機会があれば、独自提案の実現を働き掛けていく考え。

2000.07.24
河北新報 夕刊

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