2000.05.03
自分を輝かせる プレゼンテーションの技術
図解で説明する 物語を考える技術
 いろいろな情報を集めながら、そこから新しい情報を作り出すことは、実は最も難しいことです。「考える」「企画する」という分野がこれに当たります。
 作家が「うんうん」うなりながら、新しい物語を考えている姿がおもしろおかしく、よく紹介されていますが、どんなに優れた人物でもスラスラと新しい考えが浮かぶことはありません。しかしこの分野にも「技術」は存在します。技術とは、だれもが順序を踏んで訓練することによって、ある水準まではたどり着けるものです。頑張って図解コミュニケーションを身につけましょう。
 きょうは2つの図解の例をあげましょう。1つ目の図解は9歳の少女が書いた図解です。
 「お父さんの田舎の九州では海で泳ぎ、川でも泳いだ。お母さんの田舎の群馬では、山で遊び、川で泳いだ。そして家族で出かけた千葉・房総では、山と海で遊んだ。これが私の夏休みです」
 どうでしょうか、夏休みの様子が生き生きと伝わってくるようですね。2つの〇が重なったところは場所という空間情報であり、3つの〇が重なったところは、夏休みという時間情報を表現している図解です。
 もうひとつの図解は日本の四季を表したものです。「日本には春夏秋冬というはっきりした季節がある。その四季にも春から夏に移る初夏の季節、夏から秋に至る初秋の季節、秋から冬につながる初冬の季節、そして冬がおわり春の息吹が聞こえる早春の季節がある。日本の四季は本当に素晴らしい」
 この2つの図解は単純ではありますが、優れた図解といえましょう。
聖教新聞

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