2000.11.8
自分を輝かせる プレゼンテーションの技術(11)
図解コミュニケーション 会議・根回しのスタイルも変化
 図解コミュニケーションの活用によって、会議や根回しのスタイルも変化してくるでしょう。
 文章資料を基にした会議では、内容もさることながら、文章自体の表現に出席者の関心が注がれる傾向にあります。細かな文章のニュアンスが拡大されて議論が沸騰することもしばしばです。
 文章はかっちりした1つの体系を形作っていますから、出席者から指摘を受けると、その体系が崩れてくるので、提案者もこだわりが出てくるというところがあります。
 会議の後に疲労感とともに、徒労感が残ることがあるのは、おおむね本質以外の部分で、会議時間の大半が費やされるような場合です。
 図解資料を用いた場合は、そういう細かな、枝葉末節の議論に深入りすることは少なくなります。全体が大きく描かれていますから、大枠の議論、本質的な議論に会議が誘導されていきます。
 また、図解コミュニケーションを用いることによって、日本の組織運営の文化の1つである根回し≠フ在り方も変化してくるでしょう。
 決定権のある人物には図解資料を基に詳しく説明し、会議で反対を唱えそうな人には図解資料で説明することによって参加を促したり、時間が取れなかった人には図解資料で説明することでも、会議の進行はスムーズにいくはずです。
聖教新聞

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