2000.12.16
パスポート申請窓口や県立病院 待ち時間減らして
県民サービス向上委 知事に提案書提出

 「県民サービス向上委員会」(委員長・久恒啓一宮城大教授)は15日、パスポート申請窓口や県立病院などの待ち時間を減らすための具体的な改善策をまとめた提案書を浅野史郎知事に提出した。28日までに対応策を回答するよう求めている。
 久恒委員長は「時間という県民の貴重な資源を無駄にしないよう、県は努力してほしい」と要望。浅野知事は「極めて当たり前の提案だが、深刻な問題でもある。すぐに対策を考えたい」と述べた。
 改善案は、(1)インターネットを使ったパスポート申請手続きを認める(2)窓口の待ち時間を予測できる情報を提供する(3)パスポート受け取りの専用窓口を日曜日に開く―など。久恒委員長は「利用者の立場に立ったサービスでなければならない」と強調している。
 このほか委員からは、「待たせている、という問題意識を県職員が持ってほしい」「民間と比べると改善のスピードが遅い」などの意見があった。浅野知事は「職員の意識改革にもう少し時間がかかる」と述べ、「どうか県を見捨てないでください」とお願いする場面もあった。
 県民サービス向上委員会は、県民の視点から行政サービスの在り方を見直してもらおうと、県が昨年5月に設置。これまでに「お役所言葉」の追放や、県図書館(仙台市泉区)の運営方法の改善などを提案している。

河北新報

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