2001.1
市民活動フォーラムせんだい 杜の伝言板ゆるる企画
やってみました!「図解コミュニケーション」

 去る、11月27日(金)〜29日(日)に開催された「市民活動フォーラムせんだい2000」の団体企画で、ゆるるは、「やってみよう!図解コミュニケーション」という講座を企画しました。「図解」で「コミュニケーション」ってどういうこと?当日、2時間30分という時間で、いったいどんなことが行われたのでしょうか?

宮城大学の久恒啓一教授を迎えて
 今回の講座は、「図解」と言えばこの人を置いて右に出るものはいないという、全国でも有名な宮城大学の久恒啓一教授を講師に迎えて行われました。市民活動団体に関わる人たちをはじめ、団体職員や公務員、学校の先生など、図解に興味津々の20〜50代の男女25名が参加しました。

図解とは、相手を説得するための1つの“手段”
 講座は、宮城大学のホームページについての話しから始まりました。トップページには宮城大学の全体図がイラストを交え、図解されています。宮城大学とはどういう大学なのか?ミッションは何か?どんなことが学べるのか?キャンパスはどんな感じか?などなど、宮城大学の全てがわかるシステムになっているのです。図解することによって全体が「パッと見て解る!」わけです。同じ内容を文章でズラズラっと書かれていても理解しにくいものです。
 このように、一言ではいえないような複雑な内容も、図解することによって理解できるようになります。逆に言えば、相手を納得させることができない図は、「図解」とは言えないのです。図解とは、相手を説得するための1つの“手段”なのです。

わたしの仕事を図解してみる
 このワークは、いざ描いてみると、どこから描けばいいのやら頭をひねりました。自分の仕事内容を人に説明するのは以外と難しいんです。「わたしの仕事」と言われているのに、「団体の組織図」を描いてしまったわたしは、組織に縛られているような気がしてハッとしたのでした。さらに、3〜4人のグループになり、作成した図を元に1人ずつ「わたしの仕事」について説明し、お互い評価し合うというワークに移りました。中には、自分の仕事ではなく、「団体の紹介」をしていた人もいました。時間が無くなり、全体で評価したり、ポイントを整理したり、上手くみんなで共有できなかったのが残念。やはりみなさんも難しいと感じていたようでした。

参加者の9割が「役に立った」と答えた!
 講座後のアンケートでは、参加したほとんどの人(9割)が「役に立った」と答えています。このような実践的な講座が、市民活動団体にとって求められているということがわかりました。「図を描くことによって頭の中が整理でき、曖昧な部分が明確になってくる」とか、「課題発見にも有効な手法であると実感した」「仕事の中にも取り入れコミュニケーションを深める手段として活用したい」など、「仕事や組織に活用したい」という感想が多く、人それぞれ、何かをつかんでいったようです。

杜の伝言版ゆるる/2001.January

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