岩沼を庭園都市に 神社参拝客の誘致も 宮城大の学生7人まちづくり構想紹介 |
宮城大事業構想学部の顧客満足ゼミの学生7人がこのほど、「外部からの訪問者」の視点で岩沼市を観察、その結果を踏まえたまちづくりの提言「岩沼ガーデンシティ構想」をまとめた。学生の代表2人が、2月27日に岩沼市内であった市民組織「新しいいわぬまフォーラム」の会合に出席、構想を紹介した。 学生たちは岩沼市商工会の委託を受け、昨年12月に構想づくりに着手。岩沼を取り巻くさまざまな現実や背景には踏み込まず、学生らしく、自由な発想でまとめたのが特徴だ。 メンバーは何度か岩沼に足を運び、公共施設や町並みをチェック。1999年度に市が行った住民満足度調査の結果を参考に、市民ニーズを調べるなどした。 こうした作業を経て、岩沼のまちづくりを短期(1年)、中期(10年)、長期(100年)の3つの期間に分け、それぞれビジョンを掲げた。 このうち短期は「竹駒神社ナンバーワン作戦」で、市内にある竹駒神社への参拝客を東北第1位にすることを市民共通の目標とし、それをまちづくりの活力源とすることを提案した。 中期は「ガーデンシティ構想」。市内を花でいっぱいにして、岩沼を「日本一の花の街」として全国に売り込もうというものだ。長期計画は、「人づくり」に主眼を置いた。 27日の会合で発表した山川英介さん(3年)と畠山直樹さん(同)の2人は「大胆かつ斬新な発想で、数々のアイデアを散りばめた。岩沼の活性化に役立ててもらえたらうれしい」と話していた。 |
2001.3.2 |
河北新報 |