NICECOLUMN
「顧客満足ゼミ」が行く―知的で、明るく、たくましく―

 サービス化社会が急速に進行し、ほとんどの産業や仕事は公共分野も含めてサービスという衣にくるまれている時代となりつつあります。
 私が宮城大学の3−4年生を指導するゼミは、あらゆる産業を顧客の視点から考えようという主旨で活動しており、「顧客満足ゼミ(CSゼミ)」と名乗っています。
 県立大学である宮城大学は「高度な実学」と「地域に開かれた大学」を標榜にしております。顧客満足ゼミのねらいは、これを踏まえて「地域の課題に精通した実践型人材の育成」と考えています。実際の世の中に存在する課題や問題を解く力を養うことが高度な実学であり、その課題を地域社会に求めて学生を地域に連れ出して「顧客満足」の視点から一緒に解決案を提示し、社会の変革を促すことをこのゼミは目指しています。
 この2年間でトライした課題をあげてみましょう。
一期生が取り組んだ課題は以下の通りです。
 仙台ロイヤルパークホテルへのサービス改善提案(社長以下各部門の責任者へのプレゼンテーション)、仙台・宮城の玄関口調査と提言(仙台商工会議所主催の説明会)、高清水町21世紀まちづくり長期総合計画への参画(長期総合計画立案のための構想を提言)。           二期生は、岩沼市商工会議所からの依頼に基づくまちおこしへの提言(岩沼ガーデンシティ構想の発表)、雪印乳業再建計画の立案・提言(雪印乳業信頼回復提言書・西社長などへ東京本社にてプレゼン)、大和町行政財政改革検討委員会への参画(住民満足度調査の分析ととりまとめ)、仙台市長選を契機とした新しい仙台象の提言、点字名刺プロジェクト(ビジネスモデル特許の申請)、仙台のバスサービス改善提案などに取り組んでいます。                 ほとんどのプロジェクトは、新聞やテレビ、雑誌などマスコミへの露出も多いので、目にした方も多いのではないでしょうか。                                         この2年間の活動を通じて感じることは、現実の解決困難な問題や大きな課題にチャレンジすることで、知的で明るかった学生が見違えるようにたくましくなることです。宮城大学の野田一夫初代学長のいう「知的で、明るく、たくましい」学生を育てることことを今後も念頭において、教育活動にあたりたいと考えています。詳しい内容をお知りになりたい方はホームページを参照してください。
  久恒図解Web http://www.hisatune.net

2001.8.20
わんからっとエル
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