豊かな自己表現力と幅広い教養は必須科目
平成12年度版の経済白書に示唆に富むグラフが出てきます。白書はIT時代に必要な能力として創造力や実行力をあげ、それに対する学校教育や企業内訓練の実態を論じています。
その中で「職業生活において重要な能力と大学で身につけた能力」について、30代はじめのビジネスマンに聞いています。これによると、「大学で身につけた能力」としてあげられているのは、高いものから順番に、幅広い教養、人文・社会の知識、自然科学の知識となっており、これは私たちの学生時代からほとんど普遍という印象です。
一方、「現在とても重要」な能力は、高いものから順番にあげると、コミュニケーション能力、判断力、問題解決・分析能力、プレゼンテーション力、企画力・創造力となっています。これらの能力をまとめて「自己表現能力」ということもできるでしょう。大学教育においてはこういった分野に人材が少ないこともあって、全くと言っていいほど対応できていないことがうかがえる内容となっています。<後略>
図解コミュニケーションは文章を圧倒する
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