拙著『図で考える人は仕事ができる』（日本経済新聞社刊）が発売（2002年5月）以来話題になり、ビジネス書としてはかなり売れているそうだ。著者としては読者の支持をある程度受けたのであるから嬉しい限りだ。
　この本は「どうしたら自分で考えることができるのだろうか」「どうやったら仕事ができるようになるのだろうか」という問いに、私自身のビジネスマン生活（日本航空に24年間勤務）を踏まえて、文章ではなく、「図」を使うことが回答の一つであることを示した内容となっている。つまり、文章至上主義、箇条書き信仰からの脱却を説いている。
　「考える」ことをテーマとした本が常に売れているのは、そういうニーズが高いということだろう。図で考える習慣が身につけば、自動的に自分の言葉を使って、論理的に語ることができる。表現するということを意識すれば、考えることができるようになるということだ。
　
（後略）