体験などを通じて自ら主体的に学び、「生きる力」を身に付ける「総合的な学習の時間(総合学習)」。四月に全国の小中学校で本格的に始まり、来年度には高校にも導入させる。その現状を検証し、大学教育との連携のあり方も探る大学教育学会(会長:絹川正吉国際基督教大学長)の二十四回大会が十三、十四両日、宮城県大和町の宮城大で開かれた。現場の教師は総合学習にどう取り組んでいるのか。総合学習を体験した世代が二〇〇六年には大学に入ってくることを、大学側はどう認識しているのか。二つのシンポジウムから報告する。
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