(本文より抜粋)
七月下旬、センターの調査に対し、地元の声を反映させる委員会(委員長・久恒啓一宮城大事業構想学部教授、委員十三人)の初会合が市内であった。農業、商工団体などの関係者ら委員が口にしたのは、農業を基幹産業とする地方都市に共通の悩みだった。
「コメに依存してきた分、農業が厳しいと低迷する一方」「産業者の論理が強すぎる。調査は消費者の声に耳を傾け、産業振興の原点に返る絶好の機会」
広大な大崎平野に恵まれた古川は、東北有数の食糧基地だ。東北農政局によると、二〇〇一年産のコメ収穫量は宮城県内トップの二万四千五百トン、大豆も千九百六十トンと県内でもダントツだ。
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