一方、『図で考える人は仕事ができる』の久恒啓一さんは論理的コミュニケーションのツールとして「図」を提唱する。「物事を考える式無として箇条書きが推進されてきた。しかし箇条書きはそれぞれの項目間の因果関係が表現できず、大小・上下などのを深く考えるには至らず、思考を停止させる」と多くの人が好んで使う箇条書きを否定する。
「人は伝えることには熱心だけど、達することまでは気にしない。しかし人に達して初めて伝達だ。一目でわかる図は、人に達しやすい。また、文章は自分が本当に理解していなくても何となく書けるが、図は自分が理解していないと書けない。『考える』のではなく、図で『表現』しようと思うべき。そうすれば組み合わせたり吟味せざるを得ない。何しろ、図は最初の読者である自分をごまかせない。それに人は『納得』させやすくなる」と、図を使うことの効用を話す。
(本文より抜粋)
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