[スレッド全体]

[1898] Re2:金子雄二さんの書評コメントをつける 削除
2003/2/11 (火) 19:47:51 久恒啓一
customer106-10.mni.ne.jp / Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705)


 図解はスコーピングできる ―― プロジェクトマネジャーはプロジェクトのスコーピングが不可欠である
 世界地図、日本地図は全体を見る上で必要です。現在でも鳥瞰図というものがあります。これは鳥の目で全体を上空からながめた状態を絵にしたものです。この鳥瞰図が図解であると著者はいっています。図解は著者の専門ですが、同じようなことを実践した2名の方が実例を持って紹介されています。一人がアメリカのGE(ジェネラル・エレクトリック社)のジャック・ウェルチ氏と、もう一人が、セコムの創業者である飯田亮会長(現最高顧問)です。飯田氏の例は割愛しますので、本を購入されて読んでください。
 ウェルチ氏といえば、GEをリストラクチャリングした、経営者の代表的リーダとして、知らないビジネスマンはいないと思います。その経営改革を推進する上で大きな役割を果たしたのが、一枚のシンプルな図であったことが書かれてあります。タイトルは有名な改革方針である「ナンバーワンかナンバーツーでなければ『再建か、売却か、さもなければ閉鎖』」です。そこに円を三つ多少重なるように描き、それぞれの円がこれからのGEの基幹事業となるものです。一つがGEの中核となる製造事業群、二つ目が将来の収益性が期待できるハイテク事業群、三つ目が低コスト高収益のサービス事業群として、それ以外は再建が云々で明確に図示してあります。この図解が、ウェルチ氏の戦略を伝え、実現するのに大いに役立ったといわれています。誰が見ても理解でき、余分な論議を生まないためにも図解は必要です。図解して全体をスコーピングしてはじめて、問題の本質が見えてくると著者は書いています。「仕事とは図解を作ること」と心に決めて、これからの新たなPMの方向を目指す一助になればと思って紹介しました。

[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.64