行政、ビジネス、教育などあらゆる分野でのコミュニケーションの手段は、文章と箇条書きが中心である。文章最大の特徴はごまかしができることである。また 箇条書きはそれぞれの項目の大小、重なり、関係を示すことができない。関係を意識する図解コミュニケーション力を鍛えるもっとも大きなメリットは、「考え る力」を身につけることができる点である。ゼミ生は実戦経験を重ね、卒業までに考えるための強力な武器となる「図解思考」を自分のものにすることができ る。
「お客様の立場に立つ」「顧客重視」「お客様第一主義」などはサービス業のみならずあらゆる業種で唱えられている。これを CS(Customer Satisfaction:顧客満足)という。しかし継続的にその考え方を実現できる仕組みを整えたり、この考え方を日常の仕事の中に一貫して落とし込む には大きな忍耐力と実践的な知恵と戦略が求められる。組織は「お客様の声」を通じて磨かれていくが、顧客との接点を失い、軽視した組織は次第に供給側の論 理で仕事をする体質になり、顧客の支持を失い、結果として存立基盤を脅かされることになる。今日、公共性を標榜してきた多くの分野は、銀行などの金融業 種、新聞やテレビのマスコミ、病院や検診機関などの医療関係機関、介護を担当する福祉施設、学生に知識を与える学校教育、住民との多様な接点を持つ現場を 抱える地方自治体などにも「顧客満足」を考えたシステムやホスピタリティが求められている。今後はこういった分野にも、顧客の視点と経営の視点が必要であ る。
問題解決の武器としての「図解思考」、問題解決の視点としての「顧客満足」を身につけ、産業社会を形成する企業・地域・行政などの最前線の問題解決プロジェクトに挑戦する中で産業社会の問題解決の最前線に立つ人材を育てる志を持った実学ゼミとする方針である。
◎プロジェクトのテーマ
- 東京ヴェルディ応援プロジェクト
- 多摩の手土産プロジェクト
- スポーツゴミ拾いプロジェクト
- 多摩エクセレントカンパニープロジェクト
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