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クローズアップ 寄稿 「図で地域活性化を考える」
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考えることの大切さ
2000年経済白書で「大学教育の評価」報告された。その中で、「大学に進学した理由」を聞いているが、「専門的な知識や技術を身につける」、「職業に必要な資格を取る」、「就職後の昇進に有利」など、職業や仕事に関した回答が多い。つまり学問のために大学にくるわけではなく、仕事のために勉強しようということだ。また、89年から91年に就職した世代(30代はじめ)の人を対象に「職業生活において重要な能力と大学で身につけた能力」についてアンケート調査を行っている。結果は、大学で身につけた能力で一番多いのが「幅広い教養」で、次が「人文・社会の理論的な知識」と「自然科学の理論的な知識」である。ところが、いざ仕事を始めたときに必要な能力のトップは「コミュニケーション能力」、次いで「判断力」、「問題解決・分析能力」「プレゼン力」「企画力」の順である。要するに仕事をする上で必要な能力は、大学ではほとんど教えてもらっていないことになる。(後略)
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2003.3.10 |
東経連 |
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