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随想 脱ひとりよがり行政

(前略)
一つはあまりにも文章にこだわりすぎた文化から図を使う文化への転換を図ると言うことです。例えば、役所で働く職員の方は大体、夜遅くまで残業をして文章を作成しています。まさしく文章コミュニケーションの権化と言っていい程の状況になっています。しかし残業して皆何をしているのかというと、文章の『てにをは』やこれに近いことをやっている訳で、そうしているとその文章の本質は何かを、誰も判らなくなってきます。また、体系的に考えられていない文章は、完成するまで部長や課長という管理職の人の好みや体調に大体左右されてしまいます。つまり、その時々の状況により文章内容が変わってしまうという悪い点が現れてしまう。一方、図で示すとそのようなことは起こりにくくなります。つまり、図解コミュニケーションの必要性が出てくる訳です。
(後略)
2004.1
季報「東北財務」
キャリア開発史 久恒啓一の紹介