宮城大生ら住民調査ふまえ提言
昨年4月に誕生した加美町で、合併前と合併後の満足度について住民意識調査を実施した宮城大学事業構想学部の「顧客満足ゼミ」の学生六人が十九日、加美町の星明朗町長を訪れ、調査結果やまとめた提言について報告した。
学生たちは、合併前に比べて住民の満足度が四割低下した理由について(1)旧町名の消失(2)なじみの役場職員の異動ーーなどを挙げた。これらを踏まえ、旧町名の復活や、回覧板に行政への意見を載せる欄を設けることなどを提言した。
星町長は「みずみずしい提案もあり、とても面白い」と感謝。その上で、「合併後の不満は予想していたし、避けては通れない。ただ、合併効果が出るには長い期間も必要だ」と強調した。
学生たちはこの後、加美郡合併に参加しなかった色麻町の伊藤拓哉町長も訪問。協議経過などの説明を受け、合併問題に対する理解を深めていた。 |