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 若者の就業支援 人生の志望動機確立を

(前略)

 昨年九月、私は「がん宣告」を受け、手術をした。人生は死に向けた「有限資源」であり、それぞれに与えられた賞味期限がある。なぜ、生きるのか。なぜ「地元」なのか。公務員・大企業志向、安定だけを求める「仕事選び」が、いかにリスクを伴うのか。年金問題に象徴されるように「国や社会」にしがみつき、ぶら下がるような生き方は、もう許されないことを知っているのか。
 頼れるのは自分自身しかない「自立と自律」の時代に入った。若者の特権である「夢を持った人生構築」だけが、将来を決める。そんなことを一緒に考えるカウンセリング機会を、毎月第一土曜日の一回、NPO法人キャリア開発研究機構(久恒啓一理事長)の仲間とともに七月に開始する。予約制で、資料代が若干掛かる。申し込みは022(264)2733へ。これから本当に厳しい時代を生きる若者たちのささやかな支援になれば幸いである。
2004.6.23
河北新報
キャリア開発史 久恒啓一の紹介