景勝地、
温泉、グルメなど漫然と観光旅行をしていては、何か物足りない。海外旅行ではビジネスマン時代から「『文明の生態史観』の旅」(梅棹忠夫の同名の著書の主張を確認する旅)と勝手に名づけた旅を意識して行なってきた。
国内旅行の場合、何かテーマがないか、とここ数年探しあぐんでいたが、ようやく決まった。それは昨年から始めた日本各地の人物記念館を訪ねる旅である。
(中略)
人物に焦点を当てた学びの旅は、その人物の全人生が鳥瞰できる、生きた時代や時代のテーマと格闘した姿が見える。そして、いかに今まで歴史を知らなかったかを反省させられる。人物記念館の旅は、「本物の日本人」に会う旅である。
(後略) |