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第4回「本物の日本人」に出会うために
岡本太郎 他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ

岡本太郎 他人が笑おうが笑うまいが、自分の歌を歌えばいいんだよ
 
 2005年の愛知万博からさかのぼること35年、アジアで初の万博だった1970年の大阪万博のプロデューサーは岡本太郎(1911〜1996)だった。大学時代にあらゆる「選択」に悩んでいた時、岡本太郎の『原色の呪文』という厚い本を読んだ。その中に、私の迷いを解決する言葉があった。「迷ったら、失敗する可能性が高い方、自分がダメになる方を選べ。そうするとエネルギーが湧いてくる。」この言葉で、どちらを選んでもいいんだと思って気が楽になった。

(中略)

 岡本太郎のどんな仕事を語っても、結局は岡本太郎論になってしまうという不思議さ。「なれるなら岡本太郎になりたい」と石原慎太郎が語っているほど魅力的な岡本太郎は、あの「太陽の塔」のように日本人の中でただ一人屹立している。
2006.1
ほんとうの時代
キャリア開発史 久恒啓一の紹介