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第8回「本物の日本人」に出会うために
遠藤周作 まずしいながら私だけの作風をやっとつかむことができたのは50歳になってからである

遠藤周作 まずしいながら私だけの作風をやっとつかむことができたのは50歳になってからである
 近年の博覧会開催時につくったという長い長いトンネルをいくつもくぐって、長崎市郊外の外海(そとめ)の東シナ海を臨む断崖の突端に立つ、瀟洒な遠藤周作文学館に着く。

(中略)

 最後に外に出てもう一度、海を眺める。青い海原が果てしなく眼下に広がっている。この地を愛した、10年前の1996年に73歳で逝った遠藤周作の人生と文学の余韻を味わいながら、長崎に向かって車を走らせた。
2006.5
ほんとうの時代
キャリア開発史 久恒啓一の紹介