メディア

連載第23回 自由の拡大・・・ カネ・ヒマ・カラダ、そしてココロ

自由の拡大・・・ カネ・ヒマ・カラダ、そしてココロ

 どのような社会であれ、共通の目標となり得るのは「豊かな暮らし」ではないだろうか。個人にとってもそれを目標にすえるのに異論は出ないだろう。しかし問題は、豊かさとは何かということである。よくいわれるのは、物質的豊かさと精神的豊かさという比較で、モノは豊かになったがココロは貧しくなったという議論だ。これもわかるのだが、何か腑に落ちない感じがある。余暇こそが豊かさの中身であるという主張にも違和感を覚える。

 (中略)

 「カネがあるときゃヒマがない、ヒマがあるときゃカネがない」という言葉があるように、経済的自由を拡大するためには、時間的自由や精神的自由を犠牲にしなければならないこともある。それは個人の選択の問題である。
 ファシリテーションを意識して、共に仕事をし、支援すべき仲間が、こういった自由の拡大を求めていることを忘れないようにしたい。

この記事が掲載されている月刊ビジネスデータを購入する

2007.9
月刊ビジネスデータ
キャリア開発史 久恒啓一の紹介