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書評 旬のテーマを読む

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ドラッカー 長田貴仁(神戸大学経済経営研究所リサーチフェロー)

心に落ちる言葉が経営への興味抱かせる

(前略)

 同コーナーにはブームに乗り10万部を超えた本も並ぶ。その1冊が久恒啓一『図解で身につく!ドラッカーの理論』だ。「文章と箇条書きを中心とするコミュニケーションには本質的な欠陥がある」と言う著者が、「図解コミュニケーション」の考え方に基づき、言葉によるドラッカー理論を図で消化して読みやすく、いや、見やすくした本である。
  本離れ、活字離れと指摘されて久しいが、出版不況のなかでドラッカー本が売れているという現象は、決して若い人が知識欲を失っているわけではないことを物語っている。経済学者や経営学者が、難しい内容を分かりやすく伝える努力をしてこなかった反動ではないだろうか。

2011.1.11
週刊エコノミスト
キャリア開発史 久恒啓一の紹介