平成十年度『図解表現と私』

デザイン情報学科 1年
 以前まで情報や知識、自分の持っている考えは、自分が「持っている」だけでよいと思っていた。しかし、プレゼンテーションや英語のスピーチなどを重ねるうちに、人に伝えなければ、また人に理解してもらわなければ意味がないと考えるようになり、その時図解が有効であると分った。
  図解は、表現しようとしている内容を自分が理解している事が大前提である。その上で、人にもわかりやすいよう体系立てて、客観的にかみ砕く事によって、無駄のない、純度の高い図解ができる。最小限で最大限に伝える事が大切である。また視覚に訴えるため、理解の速度が文章に比べて速い。その点では、図解であらわすと、そのことを理解できる年齢層が広がるのではないだろうか。
  図解に表したら、それをより人に分ってもらうにはプレゼンが不可欠であるから文章を書く能力、図解をする能力と、プレゼンの能力は別物である。今後自分が何かを行うに当たってはこの両方の能力を身につけなければならないと思う。 図解の有効性を理解した上で重要な事は、決して図解にはまらない、図解一辺倒にならない事である。あることに溺れると、周りが見えなくなり、発展性と客観性を失い危険だからである。あくまでも表現の有効的手段の一つとして図解を用いるべきだと思う。 そして現在の時代私たちは「ものを考える」ことが求められている。個人として常に批判的に、疑問を持って考える事が、アイデンティティを失わない事につながると思う。考えている事がなければ何もできない。
  刺激のある興味深い講義でした。ありがとうございました。

デザイン情報学科 1年
  図解が上手くなるってどういう事なのか自分でよく分りませんでした。でも、毎回出て作業していくうちにだんだんと図解が描きやすくなっていくのが分りこういうことなのかなぁと思いました。人の図解を見ると、自分では精一杯やったつもりでも、まだまだ未熟だなぁと反省していました。でも、自分で一番よく書けたと満足できた時は、由布院の文書を図解にするという作業でした。何度も手直ししたので、なかなか分りやすくできたのではと、うれしかったです。大切な情報だけを読み取り、それをうまく図に表して人により見やすく分りやすく表現できるのが、よい図解だと思います。これからも、いろんな事に図解を使って表現していきたいと思います。

デザイン情報学科 1年
  私の図はまだまだとても人の前に出せるようなものではないのですが、目の前にごちゃごちゃした文章が出ても、図解をするために何度も何度も読んで理解する努力ができたのは身になったと思う。

デザイン情報学科 1年
  この講義を受ける前までは図解というものは、文章についてくるおまけのようなものだと思っていた。しかし、この講義を受け始めてからその考えはまったくの間違いだという事に気がついた。図解はそれだけで文章が書いてなくても何を言いたいのか十分に伝わるものだという事を学んだ。自分で図解を描いて「絵が下手だからいい図解がかけない」と思っていたけど、先生が「絵が下手でもよい図解は描けます」と言っていた。確かにその通りで、絵の上手い下手は直接よい図解にはつながないという事を知った。私はこの講義によって図解そのものを知ったと同時に図解もずいぶんと上達したと思う。

看護学科 1年
  初めは図を考え、それをまとめて一つのものにするのにかなりの時間がかかった。でも最近では文章を読むと自然に頭の中で図としてまとめる事が少しずつできるようになり、文章の理解力があがったと思う。 図は図、文章は文章と言うふうに思っていたがそれらはとっても深い関係があるのだと分り感動した。

事業計画学科 1年
  普通に文字で覚えるよりは図を書いて表現したほうがはるかに楽しいし、覚えやすい、なんか脳を使っている感じがした。最初に図を書いた時はとても他人には理解しづらいものを描いていたと思うが、回数を重ねる毎に他人にもわかりやすいものを書けるようになったと思う。
  自分が図を書くに当たってのテーマは"シンプルに分りやすく"だった。なるべくしんぷるに、余計なものは削ぎ落とし、かつ理解しやすいものを出せるように考えながら作業した、考えているうちにひらめいて、ひらめいてからの作業のはかどり方がやってて楽しかった。これからもいろいろな勉強をするに当たって図を書いて理解できるようになりたい。また、他人にも理解させる事ができるように練習したい。

デザイン情報学科 1年
  最初のころは図解と言うと、絵をたくさん並べて書いていた。しかし絵を並べるだけではよい図解はできない事を知った。それからというもの絵を減らし、文章の内容をよく理解してから図解するように努めた。自分の図解力は自分なりに成長できたと思う。たびたび授業を休んでしまったのは残念だ。しかし提出物はちゃんと出せたのでよかった。 この授業で新聞の難しい内容の文章を図解によって理解する事ができた。これからはなるべく新聞を読もうと思った。

デザイン情報学科 1年
 とても奥が深いと思いました。まだ自分のものにできていません。図解は私にとってめったに描くものじゃあないので、成長できません。だから、もう一度受けられるのならもう一度受けたいです。
図解はやればやるほど上手くなるものなんですね。

デザイン情報学科 2年
  「図解」に無縁だったので、今回の授業はとてもよい経験になりました。自分では上手く描けなくても他人の図解はとても参考になりました。どんなに手強そうな文章も、図の事を思い出して、ポイントを押さえながら読めば読める、分るようになると実感しています。ありがとうございました。

デザイン情報学科 1年
  図解する事は私にとって初めはすごく簡単だと思ったのですが、実際にするととても難しい。バランスを取るのが非常に難しかった。私の図は、みんなに見やすい図解とはぜんぜん思えず、みんなの図解がとても上手に見えた。
  でも、私にですら図解をするとのめり込んでしまいます。図解には不思議な力があるものだと感じた。これを授業でとりいれるのは、知らない間に教養が身についたりするので、とてもいい事だと思う。
  人の考えというものは図解を見ても分る通り、十人十色である。いろいろな図解があってもいいかもしれない。ただ、人に分る文章と人に分らない図解には限りがあり、私自身は後者に値すると思う。というのは、一応図にはしているものの説明が曖昧に思われるからである。私は昔から表現する事が下手だが、それはいい訳であろう。実力が足りなさすぎた。
  しかし、この授業で様々な人の考えを知ることが出来、私にとってプラスになった。これからはこれを機会にいろいろな図解を見ていきたい。

デザイン情報学科 2年
  「図にする」という事を今まで思いつかなかった。私にとっては、とても斬新な授業でした。情報表現論を履修するまでは新聞や雑誌をただ単に上から下へ流して読んでいたのに最近は何がポイントかとか、きちんと読みやすく整理されているかに、目がいきます。レポートを書いていてまとまりの無さに何回も書き直していた事を思うと、これからは図が使えるので流れのあるレポートを書く事ができます。それでもまだ変な絵の入った(ごまかしだと思う)図という図が描けないので、久恒先生の本を是非読んで勉強したいと思っています!

事業計画学科 2年
  去年の「知的生産の技術」の授業がとてもおもしろかったので、今年は「情報表現論」をとった。 出席率の面では絶対と言っていいほど評価はAだと思う。しかし、図解の上手さや、上達したかというと自信がない。 この授業を受けるたびに、他の人のすばらしい図解や話を聞く事ができてよかったと思う。まだまだ、図解はうまくできないし、自分の思うように描けないが、これからも文章を図解したり、考えを図解していきたいと思う。

デザイン情報学科 1年
  最後に忙しくなってしまい出られなくなってしまったのが残念なくらいこの授業はおもしろく、毎回とてもためになったと思います。特に『宮城大学の理念』を図解した事は、日頃考えてもいなかった事あらためて考えさせられ、図にする事で、自分の言いたい事を上手く表せる事ができたので一番印象的でした。 まだ選挙権を持っていないのですが、政治(選挙?)にとても興味があり、前回の授業に出られなかった事がすごく悔やまれます。(新聞でこの記事を発見した時、とても悔しかったです。)
  今度からは、事前にテーマを提出していただけないでしょうか?そうすれば授業を受けてなくても興味があれば見に来ることができるので。

デザイン情報学科 1年
  多分欠席したのは2,3回だと思うので出席で考えるとAかBだと思う。 図解表現は私が今までやってきた事の中にはなかった分野だったので、どうしていいか分らなかったというのが最初のころの印象でした。けれど、今は何となくだけれど前よりは分ってきた気がします。 最初のころの自分の図解と、今の図解がどのくらい上手くなったかは自分ではよくわからないけど、少しは上手になったと信じたいです。これからも図解が上達するよう何かあったら図解で表現したいと思う。

デザイン情報学科 1年
  この講義を通じて、自分の表現技術が上手くなったと思います。自己紹介から始まった講義ですが、今となっては新聞の社説までも図解しようとしている私にちょっと驚いています。「様々な国の社会状況」や「宮城大学の理念」「参議院選挙」などの情報を図解してきました。これらを図解したからには、自分で理解しているはずです。[図解←→理解]という関係をこの講義で学んだ事に大きな価値があると思いました。 欠席がほとんどなかったので、自分としてはAorBがもらえるような気がしています。

事業計画学科 1年
  最初、私はこの時間に別な授業をとる予定だった。しかし友人が「情報表現論はすごく面白い」というので出てみたら本当に面白かったので、この講義をとる事にしました。この講義は高校の授業のような受動的なものではなく、実習を通して自分から知識と技術をつかみ取っていくような講義で毎回刺激的だった。しかし、高校で暗記教育ばかり受けてきた私は、想像力と思考力を使うこの講義が苦痛になる事もしばしばだった。アイディアが浮かばず、時間もかかった。でも何度か実習を重ねるうちに、だんだんいい図になってくるのが分ったし、時間も余りかからなくなってきた。自分の成長が分るのはとてもうれしい。
  この講義を受けて図を書く力がついたのはもちろんだが、図を見る力もついた、新聞を見ていてもまず図に目がいくようになった。

事業計画学科 1年
  図解のよさ、文章だけの悪さなど、いろいろ感じたんですけど、一番私に変化があったのは価値観が変わった事です。何も考えずに、周りの事に関心を持たずに生活したのが恥ずかしくなりました。 図解表現をするたびに、提示された課題を理解するため、いろいろ考えたりしたのが私には本当に役に立ちました。

事業計画学科 1年
  図解表現に関しての授業を受けて、いろんな事を教えていただいて大変感謝しております、どうもありがとうございました。 図解表現は私にとって本当に適切な授業であり、役に立つ授業でありました。私は元々文章とか、物事に対しての理解力、分析力が弱い人で、いつもまとまりがなく、ポイントのない、バラバラした結論を考える人でした。 しかし、前期の久恒先生の図解表現論の授業を受けてから少しずつこのような欠点が克服されてきました。一生懸命がんばったのですが、まだ完全には克服されていません。先生には大変申し訳ないような気がします。これからも先生の期待に背かないよう努めたいと思います。

デザイン情報学科 2年
  少し出席が少なかったが、出席した時の授業は自分なりには充実していたと思う。図解はまだ上手くかけないが、レポートの時などに活用していきたいと思う 図解する、ということを今まであまり考えたことがなく、何か理解する時もしもっと早く図解に、先生にであっていたらと思う。また今度先生の授業があるのなら、是非とりたいと思っています。

事業計画学科 1年
  4月、「情報表現論」という科目名を見て、、メディアにおける表現の問題点でも探るのかなぁと思っていた。そして、風のうわさで"久恒先生の授業はとったほうがいいんだって" というようなうわさを聞き、一回目から張り切って出席した。
  正直に言えば、授業で図解が始まった時、「しまった!罠だ!」と思った。「想像してたのとぜんぜん違う!」しかも、図や絵の類は私の苦手とする分野なのだ。私のセンスが発揮されないのだ。発揮できたとしても、その方向は確実にずれている(十も居ながら生きてきた)けれど、大学生たるもの、苦手なものから逃げてばかりじゃ、スーパー大学生に進化できないと思い受講することを決意。その決意はどうやら固かったらしく、13回すべてに出席した。出たら出たで、意外と楽しかった。 「図は苦手だ、下手だなぁ」と思っていたのに、私の図が2回くらいプリントに載ってたりしてすごくうれしかった。そんなに下手なわけでもないんだ、と安心した。
  そして「他人の図を見て我が図を直せ」という私のアンケートの言葉から諺が増えたのが面白かった。 この授業は一度も嫌にならなかった。そんな自分がいいな、と思えるようになった。感謝します。

事業計画学科 1年
  私は、未だに図解というものが分らない。結石をあまりせず、まじめに受けてきたつもりだったが自分自身、図解表現の技術があがったとは実感していないので、理解できたとは言い難いだろう。 しかし、図解表現を学んでみて分ったことがある。図を書くのは楽しい、ということだ。文章を書くのは苦痛になる部分が多いが、文から図を起こす、自分で図を書いて表現するといった一連の作業は、思い起こしても楽しかった。楽しく学ぶといった感じであろうか。私には、その点でこの授業は楽しかった。 一つ、私の中で「図解意識」が芽生えたと実感できたのは、寺島先生の授業をぜひとも図解してみたいと思えたことだ。しかし、彼の語りは非常に早いので、テープにでも起こさないと無理だと思うが、先生の講義を図解することで、私の図解に対する理解が深まるような気がした。 後期の知的生産の技術、プレゼンの技術もとりたいと思った。

事業計画学科 1年
  前期の間講義を受け図解を学んできました。文章を何となく頭に図解できるのですが、いざ書いてみると違ったものになってしまいます。頭の中のものを上手に表現できるように少しづつ努力したいと思います。

事業計画学科 1年
  毎回講義に出席しておりましたけれども復習はあまりしてなかったです。反省しております。 今の段階になってやっと少し目が覚めた気がしますもっとがんばりします。

事業計画学科 1年
  私はこの講義をはじめて受けた時、アンケートに他の人が書いていたような「驚き」はそれほどありませんでした。なぜなら、私は以前から図を利用していたからです。でもその動機は文章が書けないから、その埋め合わせに使ってみただけでした。 この授業を毎回受け続けるに連れて図解に有効性、可能性がだんだん身にしみてきました。 ところで私は、この大学で受講している授業でとったノートをホームページ上で公開しています。その結果、ホームページの人気は上がりましたが、そのノートは文字だけだったので、「図解の授業をとっているんだったら図を使え」という意見もありました。これは今後早急に実施したいとおもいます。

事業計画学科 1年
  なんでもかんでも図にするのはどうかな?と思ってた。実際に余計に分らなくなる図もあった。でもやはり図のほうが遥かにわかりやすいものが多かった。
 そういうひかくではじめてありがたみが分った気がする。これからは、"ここは図でしょう!"というところは図にしようと思う。私は説得力のある文章や、感動を与えられるような決して機械的でない文章は大切にしたい。文章と図を上手く使いこなして、わかりやすさだけでなく何らかの刺激、感動を与えられるような表現技術を持つ人間になろうと思う。
  今回の授業は私にプラスの刺激があった。より感性が豊かになれるような気がする。

事業計画学科 1年
  図解表現をやってみて文章よりも表現しやすかったのが自分にとって驚きだった。 逆に図をどう構成するかが図解では一番悩む点だったと思う。他の授業でも図解を使ってノートをとってみたりしました。最初はかなり難しいところがたくさんあったが日を重ねていくうちにすんなりかけるようになった。
  図をいくら凝った複雑にしてみても、やっぱり書く内容がしっかりしていて分りやすい図じゃないと図解の意味がないんだなと気がついた。 この授業は自分にとって大きなプラスになったと思う。

デザイン情報学科 1年
  何かを図を使って表現するなんて初めてのことだったので最初のうちは、どう表現したらよいのかぜんぜん分らなかった。図を書いていくうちに少しずつ上達しているような気がしていたが、何かまだこつがつかめていないような気がしていた。そんな私にこの授業で一番効果的だったのはプレゼンテーション、つまり他人の意見、図だった。人それぞれの考え方の違い、表現の違いはとても刺激的だった。同じテーマで書いているはずなのに自分が見えなかったもの、理解できなかったものを他人の図を見て毎回感心していた。
  他人の意見を取り入れ、自分の考えをそこに盛り込み図を書いていくことにより以前よりは、よりよい図になっていったような気がする。それとともに難しく分りづらかった文章の理解度も高まっていったような気がしている。今後授業がなくなった後もなるべく図解をしていこうと考えている。

事業計画学科 2年
  去年初めて図解をやってから、様々な面で図解を役立ててきた。今年も講義を履修して少しは進歩したかと思ったらちっとも変わっていない。題材は変わっているのに表現の仕方は変わらず。自分の力は余りついていないが、社会の中で図解が多面にわたり利用され重要であるということが分った。文にするよりも図解が分かりやすい場合と、文にする前に図解したほうが作業がスムースに進む場合とがある。組織図や配置図を書くことは、比較的できるが、論理を図解することは非常に困難であった。

事業計画学科 1年
  今まで勉強したことのない内容でこれが大学の教養だと感じる講義だった。 ただ、アンケートに関してはもう少しすっきりまとめて紹介できると思った。それに、毎回あるテーマで図を書いたが、先生の図を見ることができなかったのが残念。次回からは "私ならこう描くというのを示して欲しい。

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