名著のエッセンスを、図解と文字で、見開き1ページで読める本がでました。
社会の変化は驚くほど早く変わりますが、一方で人間という生き物の性質・行動は何千年も前から本質部分に代わりがありません。そして、社会がいまよりずっとシンプルだったころに人間社会の特性を見抜き、その社会システムの運営方法や、理想の状態を、設計した偉人たちがいます。その彼らの思想が名著として、現代人の教養となっているのは至極自然なこととおもいます。
彼らの見抜いた人間社会の本質、理想となる状態、それらは、情報過多や多様な価値観がもたらす迷い多き現代を、より楽しく生きていく上でのツール(それも、考える道具)となります。
このことを一言で言ったことわざが”温故知新(おんこちしん)”ふるきをたずね、あたらしきを知る。歴史や既に起こったことを良く見ていくと、現代に新しく起こることを知ることが出来る。
過去の名著に学ぶ。過去の名著に未来を描くヒントをえる。そんなことを人類はしっているからこそ、何千年も文章が引き継がれてきたのでしょう。2000年前から残っている紙とインクはごくわずか。戦争が起きても災害が起きても、情報が散逸しないのは、散逸させないという意思が各時代にあったればこそ。
最前線で経済を作るビジネスマンにこうした思考ツールがもっと活用されてほしいものですが、時間の無い現代人には、名著をじっくりと読み解く時間が無いのも事実です。とくに名著といわれるものは、量が多く、わかるまでのプロセスではかなりの集中もいります。過去の智慧を使いやすくする、という、新しい価値提供の方法を、上記の本で体験してみてはいかがでしょうか。 |